>歌詞を入れると動画ができる「歌え!ルーツのんでゴー!」
「ワンダーホルン」システムは実は企業向けといった感じで、開発キット「ワンダーホルンSDK」が30万円、「歌声合成用データベース」が3万円、「歌声合成用データベース作成」が60万円、「歌声合成サーバ構築」が150万円というオーダー。オリジナルの歌声音声用データベースが作れるのは興味深いが、いち個人が手を出せるしろものではない。
>うたばら.com
ワンダーホルンを使ったWebサービスサイト
>NTT AT「ワンダーホルン概要」
しかし、そんな製品ラインナップの中に、「歌声合成用MIDI編集ツール ワンダーホルンStudio」なるエディタを発見。値段が3万円程度であり、また幸いにして試用版も公開されている。外観がまるでVOCALOIDエディタみたいなこともあり、ちょっとおもしろそうに見えてきたので、さっそく使ってみた。ちなみにリリース日は2006年3月29日らしく、KAITOのリリース時期(2006年2月)の少し後。漫画でありがちな、永遠のライバル的な因縁を期待したいが、それは無理か。w
起動画面が次で、これを見る限り、マジVOCALOID2エディタみたい。しかし、いきなりつまづいたのは音符(ノート)入力がでいないこと。まず前提として、このソフトではピアノロールによるノート入力はできないようだ。ではどうするかというと、別ソフトでmidiデータを作っておき、それを読み込む。すると、音の高さを通過する周波数グラフが自動生成される。あとは、この周波数グラフを編集するいった考え方になっている。ちなみに、VOCALOID2エディタを使っている人が思いきり幻滅するのが、ノート編集が面倒なこと。VOCALOID2エディタならドラッグによって音の高さを変えたり、音符の長さを変えたりが簡単だが、このソフトではドラッグ操作がほとんど使えない。音の高さ調節は右クリックメニューで半音(もしくは1オクターブ)ずつしかできないし、音の長さを編集できるのは、隣接するノートの音の高さが同じときだけ、といった感じだ。

周波数グラフの編集方法は大きくわけて、描画モードと編集モードがある。描画モードでは、文字通りフリーハンドで周波数ピッチを描いていく。一方の編集モードでは、2点間接続やノート間接続などで、指定箇所を自動補間できる。おもしろい機能としてはこの周波数グラフに対してテンプレート(右に並んでいるパターン)が適用できる。テンプレートには、ビブラートやしゃくり、こぶし、といったものが用意されている。また、テンプレートに対してユーザーが好きな範囲を登録することも可能だ。このあたり、VOCALOID2エディタでも実現してくれたら便利かも。
お次は歌詞入力。歌詞は、音単位での入力もできるし、全体を通しての流し込みもできる(というか考え方は流し込みなので、どこかの語を削ると全体がずれるが)。では、1音に複数の言葉が乗るときはどうするか。そのときにはノート分割をする。このあたりはしたの画面をみてほしい。あと、ついでだが、歌詞として「無音」(表示は「っ」)を選択すると、次の音の始まりで必ずブレス(息継ぎ音)が入ったりするようだ。w
>ワンダーホルンで作った「森のくまさん」(mp3)
「ぴょこぴょこ」という音は試用版に入るノイズでつ。^^;
聴けない人は右クリックでファイル保存してみて
>ワンダーホルンで作った「森のくまさんの4人合唱」
作り忘れてたので追加。合唱を簡単に作れるのは便利だ
てなわけで、全体的な感想として、エディタとしての使い勝手はVOCALOID2エディタのほうがよい(要領を得ればこれはこれでおもしろくもあるが^^;)。やはりノート編集が自由にできないのは痛い。また、このソフトでは、再生モード、周波数描画モード、周波数編集モードなどがあり、たびたび切り替えが必要。これもVOCALOID2エディタに慣れていると面倒だ。あと、初めて使うと、「再生」ボタンを押しても声が出なくて戸惑うはず。実は、音の再生には、あらかじめ範囲指定をして音声合成しておく必要がある(右クリックメニュー)。このあたりが改善されれば、本ソフトの印象もだいぶ違ったものになるハズだ。
良い点としては、音声合成エンジンとしてのクオリティーはVOCALOIDに引けをとっていないと思われ。けっこう発音は明瞭。ちょうどサンプルとして入っている音声データベースがMEIKOに近いので聴き比べてみるとよいかも。まだ説明していない機能としては、伴奏データ(WAVデータ)の読み込みができる。伴奏と音声の音量の調節や、遅延の度合い、開始位置の指定も可能。ユニークな機能としては、合唱機能がある。これは人数、音程のずれ、リズムのずれ、声質のずれを指定することで、超お手軽にコーラスを実現できるという機能。レンダリング時間は余計にかかるが、なかなか便利かも。
てなわけで、センスある人がプロデュースしてユーザーインターフェイスやエディタ性能を改善し、さらに価格を下げたりしてくれればおもしろくなりそうだが、そういう発想をする会社ではないでつか^^;
1. まず「ファイル」「開く」でmidiデータを読み込むわけだ

2. 歌詞がないと歌わないので、とりあえず歌詞を入れるわけだ

3. 文字単位の歌詞入力も可能なわけだ

4. 1音に複数語が乗る場合は右クリックメニューでノート分割するわけだ

5. 再生にはまず「合成」する(範囲選択したときはノート以外の部分を右クリック)

6. 描画モードにすると周波数のピッチが描けるわけだ(やりすぎに注意w)

7. 編集モードでも周波数のピッチ調節ができるわけだ

8. 合唱指定で即席コーラスも作れるわけだ

疲れたわけだ。onz...
なお上記に間違いがあったらスマソです^^;
[初音ミク-音楽] 2008/03/30(日) 04:40:09| ツールネタ | トラックバック:0 | コメント:5






