>ITmedia「ヤマハ、「VOCALOID3」発表 よりリアルに」
>日経プレスリリース「ヤマハ、歌声合成ソフトの新バージョン「VOCALOID3」を発売」
>ヤマハ・ニュースリリース「歌声合成ソフト 「VOCALOID™」の新バージョン『VOCALOID™3』を開発」

『VOCALOID3』の特長
1.さらにリアルな歌声合成音
合成アルゴリズムの改良と、合成音の品質向上により、従来の「VOCALOID」「VOCALOID2」の合成音に比べてさらにリアルな歌声を合成することが可能となりました。歌声ライブラリには、これまでよりも大きな単位でサンプルを持つことが可能になり、よりなめらかな合成音が実現されています。また、従来苦手だった早口の合成音についても改良を加え、より自然な発音で合成できるようになりました。さらに、これまでは音程が変化すると、サンプルが切り替わるところで突然音色が変化する場合がありましたが、『VOCALOID3』の合成エンジンでは音色の変化がスムーズに行われるように改良を加えました。
2.使いやすいユーザインタフェース(「VOCALOID3 Editor」)
楽曲制作ソフトウェア「VOCALOID Editor」のユーザインタフェースを一新しました。従来のピアノロールスタイルのエディタ画面に加えて、各トラックを管理しやすくするために、「DAW(Digital Audio Workstation)」のようなトラックビュー画面も導入しました。各トラックには複数のパートを配置することが可能で、歌声パートの編集がより効率的に行えます。
また、従来にはなかった伴奏(オーディオファイル)再生機能も搭載しており、ステレオとモノラルのオーディオデータがそれぞれ1トラックずつ再生可能です。これにより、合成した歌声と伴奏を同時に視聴しながら楽曲を制作したり、ブレスなどの効果音を効果的に使用することができるようになりました。
さらに、「VST Host」機能を搭載することで、合成した歌声にリバーブなどのエフェクトを付加することができ、「VOCALOID3 Editor」単体で一通りの楽曲制作が可能になりました。
また、「VOCALOID Job Plugin」機能により、歌声トラックの編集機能を拡張することが可能になったほか、外部モジュールにより、音符やコントロールパラメータなどの内部データにアクセスし変更することも可能になります。これにより、独自の歌い回しの表現などを自動的に付加することも実現できます。「VocaListener(ボーカリスナー、略称:ぼかりす)」(*注3)もヤマハ株式会社が「VOCALOID Job Plugin」として開発し、発売する予定です。
なお、「VOCALOID2」の歌声ライブラリは、「V2 Library Import Tool」を使い、「VOCALOID3 Editor」でも使用することが可能になります。(一部のライブラリのみインポート可能。有料の場合あり。)
「VOCALOID3 Editor」の対応OSは「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」です。
3.歌声ライブラリと楽曲制作ソフトウェアを分離して販売
従来は、歌声ライブラリに常に楽曲制作ソフトウェアがバンドルされる形で販売されていましたが、今回の『VOCALOID3』では楽曲制作ソフトウェア(VOCALOID3 Editor)と歌声ライブラリを別々に販売してまいります。これにより、ユーザーは基本ソフトウェア部分を共通して使用でき、歌声ライブラリのみを選択し追加していくことができることから、様々なタイプのライブラリを扱え、楽曲制作の可能性が大幅に拡がります。
なお、歌声ライブラリには機能限定版の楽曲制作ソフト「Tiny VOCALOID3 Editor」が付属します。
「VOCALOID3 Editor」は「VOCALOID Store」 (*注4)より発売されますが、歌声ライブラリはこれまで通り当社からライセンス提供を受けた各社から発売されます。
「VOCALOID3 Editor」と「Tiny VOCALOID Editor」(歌声ライブラリに付属)の機能の違いは、以下の通りです。
「VOCALOID3 Editor」(VOCALID Storeより発売) | 「Tiny VOCALOID3 Editor」(音声ライブラリに付属) | |
編集・再生可能なトラック数 | 16 | 1 |
最大小説数 | 999 | 17 |
エフェクト | VST Host機能により好みのエフェクトを付加 | リバーブのみ(固定) |
VOCALOID Job Plugin機能 | あり | なし |
V2 Library Import Tool | あり | なし |
4.多言語対応
従来の日本語と英語に加え、新たに中国語、韓国語、スペイン語に対応いたします。各国語の歌声ライブラリを用意すれば、その言語での歌声の合成が可能となります。また、「VOCALOID3 Editor」のメニュー表示も簡単に使用言語のローカライズが可能になります。
なお、今後も対応言語を増やしていく予定です。
5.合成API、プラグイン仕様の公開
当社とライセンス契約を結んだ法人や個人に対して、合成エンジンのAPI(*注5)を公開いたします。これにより、従来のユーザインタフェースにとらわれない新たな歌声合成ソフトウェアの開発が可能になります。
また、前述の「VOCALOID Job Plugin」についても仕様を公開いたします。これにより、ユーザーが独自の「VOCALOID Job Plugin」を開発することが可能となります。開発された歌声合成ソフトウェアや「VOCALOID Job Plugin」は、「VOCALOID Store」を通じて配布することが可能です。
さらに、合成エンジン自体のライセンスも開始いたします。これにより例えばPC上でのゲームアプリなどで歌声合成機能を使用することも可能になります。
[注1]「初音ミク」はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の登録商標です。
[注2]「がくっぽいど」は株式会社インターネットの登録商標です。
[注3]「VocaListener(ボーカリスナー、略称:ぼかりす)」は独立行政法人産業技術総合研究所が開発した技術で音声ファイルから「VOCALOID」専用のパラメータを自動推定する技術で「VOCALOID」の専用エディターを使用する際に必要とされるスキルや作業時間を軽減させ、手軽に高品位な歌声合成結果を得ることができます。>
[注4]「VOCALOID Store」はビープラッツ株式会社が運営する「VOCALOID」製品や関連商品を販売するオンラインショップです。
[注5]APIは「Application Program Interface」の略称で、アプリケーションソフトを開発する際に、その手間を省き簡潔にプログラムできるように設定されたインターフェースです。
関連していそうな注目の生放送はコチラ
>ニコ生独占!『今宵VOCALOIDに何かが起こるぞ~秘密のPARTY』
1通の知らせが、ニコ生運営部の元に届いた。
【内容の一切を明かせませんが間違いなく世紀の大事変となることでしょう・・・是非、今宵のボカロパーティーへご来場されたし。】
これまで幾たびも、ニコ生ユーザーを驚かせてきた音声合成ソフト『VOCALOID』(ボーカロイド)。
しかし、今夜・・・さらなる“タダ事デハナイ何カ”が新設されたばかりのCLUB【AKIHABARA85(アキバコ)】で起こるという。
◆これまでに判明していること
・イベントのタイトルは無題。
・VOCALOIDの新しいネタに関係している。
・新ネタの演奏が予定されている。
・ボカロPもいるらしい。
・3日後の6/11(土)の「VOCALOID MIX」というイベント連動らしい ※そちらも勿論生中継!
・主催はヤマハ。
・パーティーには招待者しか入れない。
・ニコ生のみ潜入取材を許された。
果たして会場では何が行われるのか・・・
そして、主催者が指す【大事変】とは・・・。
ニコ生では、その全てが謎に包まれた秘密のPARTYの模様を独占生放送します!
是非とも貴方のその目で、時代の証人となってください。
【VOCALOID】
~ヤマハが開発した歌詞とメロディーを入力するだけで歌声を合成する技術、およびそれを応用したアプリケーションソフトウェア。
>VOCALOID公式サイト
>ヤマハ
関連ページ
>VOCALOID3が水面下で動いているの…かもな件
>VOCALOIDの世紀の大事変となるニコ生放送があるらしい件
>出た!「ボカロで騒げ -VOCALOID MIX- at clubアキバコ」の告知ページ
>2011年6月8日の「秘密のPARTY」に「鳥の詩」のLiaさんが招待
