これらによって作成された動画には、「キオ式3D作品」「MikuMikuDance」「SkylineScripter」「ARToolKit」といったタグがつけられ、いずれも多くの動画作品が公開されている。データ&ツールとしてはいずれも無償で利用可能。また、アプローチがすべて異なるのがおもしろい。そこで、簡単にこれらの特徴をまとめてみた。これから始めようという人は参考にしてみて。
キオ式3Dモデル
>キオ式アニキャラ3D act.3 ←公式サイト
>「キオ式3D作品集」タグ ←ニコニコ動画のタグ
kio氏が六角大王で製作している精密な3Dモデル。六角大王のデータであるため、実際に利用するには製品が必要だ。しかし、すでにボーンが入っているため、ポーズを付けることが簡単にできる。また、モーフィング設定がしてあるため、口を「あいうえお」の形にしたり、指や髪の形や、スカートのゆれなどの指定も容易。kio氏はすでに亞北ネルのモデルも公開中だ。

MikuMikuDance
>VPVP(VocaloidPromotionVideoProject) ←公式サイト
>「MikuMikuDance」タグ ←ニコニコ動画のタグ
初音ミクの3Dモデルを手軽に躍らせることのできる振り付け用プログラム。洗練されたユーザーインターフェイスで人気急上昇。使い方は、動かすボーンを選択し、マウスでポーズを決定し、最後にキーフレームに登録していく。最後にaviファイルとして記録すれば滑らかなアニメーションとなる。vsqファイル読み込みによるリップシンクに対応。aviファイルの背景表示もできる。最近のバージョンアップで、オリジナルのアイテムの実装が可能なアクセサリ機能が追加された。

Skylineスクリプト
>その名はSkyline ←公式サイト(中国語)
>Skyline スクリプト ←日本語解説サイト
>「SkylineScripter」タグ ←ニコニコ動画のタグ
香港のGaomachine氏が製作しているデスクトップマスコットプログラム。デスクトップで3Dのモデルが軽快に動く。ワンタッチで髪型や服装の変更、アイテムの脱着が可能。PV製作についてはvsqファイルによるリップシンクが可能(zhuowareによる)。モデルは初音ミクが基本だが、鏡音リンモデルなどもリリースされている。また、つい最近、AVI、WMV、MPG、MPEG、FLV形式の動画をバックに流せるようになったようだ。

ARToolKit
>ARToolKit ←公式サイト
>「ARToolKit」タグ ←ニコニコ動画のタグ
他とはちょっと異なるアプローチのツール。ARとは拡張現実感(Augmented Reality)という意味。実際に現実上で立体視できるわけではなく、カメラで撮影中の映像とリアルタイム合成する技術で、まるで現実の中にCGが存在しているかと思うリアリティーのある映像が作成できる。ニコニコ動画では、最初キャラは静止していたが、最近ではダンスなども披露している。将来的には、専用のメガネなどが現れれば「電脳コイル」の世界まで発展可能。

>ARToolKitで初音ミク(その5):影をつけてみるテストより
※間違い等あれば、指摘よろでつ^^;
