初音ミクみく

VOCALOIDに何気に関連しそうな情報をまったり収集していたアーカイブサイト!

初音ミクが「革命」だとほめちぎっている英文記事があるらしい件

情報によれば、LewRockwell.comなる英文サイトに、「初音ミクは、次世代のスーパースターであり、革命だ」とほめちぎっている記事があるらしいのでメモ。微力ながら軽く訳してみますた。間違ってたらスマソ。^^;

LewRockwell.com「Introducing the World’s Next Rock Superstar」
(世界の次世代のロックスーパースターを紹介しよう)

音楽とは生命の響きである

文化はいくつもの要素が重なりあって作られている。そこには芸術と愛情と人の想いがある。この数百年、人々を隷属状態から解放するために、文化は大きな役割を果たしてきた。…アンドレ・マルロー

一般に、人は新しい体験を好むもので、いつでも「何か次の大物」の紹介を待ちわびている。ジャンルは何でもよい。映画か、新しいレストランか、俳優か、ミュージシャンか。しかし今日ここで紹介するものは、多くの人─特に音楽ファンを自認する人─の気分を害する可能性がある。実際のところ、ある種の人々にとって、今日の記事は突拍子もない驚きとして受け止められるだろう。

ある種の人々とは、要するにすべての大人である。そこに10代の若者は含まれない。彼らはむしろ熱狂している。

どういうことかって? なぜなら、今から紹介する人物のような存在を、あなた方は誰も目にしたことがないだろうから。もしもこの人物に関する計画が実を結んだなら、恐るべき未来が待っているだろう。それは文化と社会に革命を引き起こすものとなる。

エルビス・プレスリーやマイケル・ジャクソンの後継となり、ベートーベンの衣鉢を受け継ぐ、そんな音楽界における次世代のスーパースターは、すでに誕生しているのだ。彼女の存在は我々の認識にまさに革命的な転換をおこしている。音楽とは何か、そして人間とは何か…。あっ、言っておくが、レディ・ガガのことじゃないよん。この彼女がもたらす文化的なインパクトに比べれば、レディ・ガガのような「アーティスト」はおよそ取るに足りない存在だ。

私が、今日紹介したいアーティストは、我々の文化を見事なまでに変えるだろうし、数十年、下手をすると何世紀に至るまで、音楽ビジネスと音楽出版のあり方を変えてしまう。いまから100年が経ったとき、レディー・ガガ、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、果てはビートルズといったアーティストが忘れられるときでも、今日紹介するアーティストおよび彼女の才能はさらに強力になっていることだろう。ハッタリだろうって? まあ、読んでくれ。

このアーティストは西洋ではあまり知られていないんだが、youtubeの彼女の動画は100万回以上再生されているし、そのいくつかは200万再生超えだ! レコーディング契約をしたこともない、たった3歳の歌手にとって、これは悪くない数字だ。

いや、むしろ、人間でさえない彼女にとっては、素晴らしすぎる実績である。

初音ミクを紹介しよう。彼女こそが、次世代のスーパースターである。初音ミクは日本人だが、生身の女性ではない。彼女は人ではなくアンドロイドなのだ。あなたの読みは正しい。音楽界の次世代のスーパースターには身体がないのである。

これは将来にも関わってくるし、今日起こっていることでもある。

「初音」には「最初の音」という意味があり、そして「ミク」には「音楽」または「未来」という意味がある。すなわち「初音ミク」の意味は「未来の音楽の最初の音」だ。彼女は「ボーカロイド」と呼ばれる音声シンセサイザーなのだ。実際のところ、いくつかの曲の中で、彼女の声は、空想科学なアカペラと同じぐらい楽器としても使用されている。彼女は、ヤマハが開発した音声合成デバイスである。

wikipediaの「ボーカロイド」の項目にはこう書かれている。
  ボーカロイドは、歌詞とメロディーをタイプすることで歌声を合成できる、ヤマハ開発の歌唱アプリケーションである。

初音ミクは、2007年8月31日に「次世代のスーパースター」として誕生した。望みさえすれば、どんな音楽だって歌わせることが可能だ。

彼女に歌わせるためには、作曲して、伴奏をつけるだけでよく、エージェントとかマネージャーといった存在は不要だ。彼女は、究極のロックスターでありポップアイドルなのだ。だが、彼女は現実に存在しないし、動画で視認できるのみだ。

彼女には実体がないが、楽曲はオンライン上の誰かとのコラボによって創作されていて、彼女の音楽はすべてライセンスフリーである。これは広告業界からすると夢のような話であり、ミュージシャンにとってみれば悪夢そのものだ。彼女の楽曲にコピーライトはない。初音ミクのあらゆる歌は、インターネットを通した人々の共同作業によって作られている(訳注:このあたり勘違いがあるかも)。

それゆえ、広告業界、音楽業界の革命であり、文化・社会を一新させるものなのだ。

初音ミク的概念を理解するのは難しい。彼女は人間が声をあてたアニメではなく、100%の合成音声である。クリエイターは、キーボードで歌詞を打ち込み、アップロードし、アニメーションを付け加えたりして、世界のどこへでも投稿する。人間のボーカルがいないのを気にする必要はない。ロボットが歌っているからだ。

まだ理解できないだろうか? こう考えれば分かりやすい。映画ブレード・ランナーの中でレイチェルという少女を覚えているかい? 「少女」と言ったが、レイチェルは本当に女性なのだろうか。それともアンドロイド? 映画の終盤で「ちょっと待ってよ、レイチェルって人間だったかな?」と考えたはずだ。

さて、これは初音ミクの「歌」を聴いときに思うことだ。

初音ミクは、いまのところ日本とヨーロッパ(特にフランス)で盛況である。そこでは、彼女の歌がピックアップされ、人がそれをカヴァーしている。なんと、日本ではカラオケにもなっていたりもするほどだ。

初音ミクの文化的な衝撃は、決して誇張ではない。まぎれもない革命である。伝統的な楽器演奏の時代を第一世代、リミックスDJによるサンプリング音楽の時代を第二世代とするなら、さらなる論理的進化を遂げたボカロや初音ミクの時代は、第三世代となるだろう。

初音ミクというインパクトは、彼女のような「アーティスト」が世界を変えるときが近いことを我々に知らしめるものなのだ。

もちろん、これをナンセンスだと笑う人もいるだろう。しかし、初音ミクなる革命はまもなく君にも訪れる。君がミュージシャンであれば、この記事に留意し、受け入れ準備をすることだ。

初音ミクの動画は、YouTube上に溢れている。いくつかは200万回以上も再生されているのだ。

いくらか慰めになるといいのだが、おそらく私は、初音ミクに、今日の女性シンガーと共通の部分があると思っている。彼女も、髪にブラシをかけたりしないし、朝早く起きたりもしないってことだ(訳注:リアルなアーティストへの皮肉?)。

もっとも、少なくとも初音ミクは、ドラッグ問題を起こしたり傲慢な態度をとることはないだろうがね。


追記
情報によれば、「日本の広告代理店「ユニバーサルビジョン」(Universal Vision)の代表取締役社長であるロジャース・マイケルウエイン氏が「LewRockwell.com」に寄稿した記事とのこと。

おた★スケ「初音ミクをはじめとするボーカロイドの紡ぐ音楽は「Music 3.0」」
universal vision

別件メモ
nicobow@hatsunemikumiku いつも拝読してます。英文記事中の権利うんぬんの件、気になったので担当者にメールしました。「指摘ありがとう。またVOCALOIDの記事書く予定だからそんとき直すぜ」みたいなリプライが来てましたのでご報告まで。link
twitterを見る [初音ミク-音楽] 2010/08/11(水) 00:12:31 | ニュース | コメント:1

ボーカロイド使って創作活動している日本のPたちの様子を取材したドキュメンタリーを放送することって海外であるんでしょうかね。あったら見てみたいですね。海外の人たちにとっては、かなり面白い出来事に見えると思うのですが。
  1. 2011/06/13(月) 19:49:09 |
  2. URL |
  3. どこかのミク #wXyqXHsM
  4. [ 編集]

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[初音ミク][海外の反応]

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  1. 2010/08/11(水) 23:37:35 |
  2. caprinのヲタ更正日記