キュートでとてもチャーミングな声が魅力的であり、アニメソングから80年代から最新まで多彩なアイドル・ポップスを中心に、さまざまなポップ・ソング?バラード・ソングまどが得意であり、伸びやかに天まで昇るような高音域、清楚で可憐な中高音域がとても魅力的である。
という部分が、初音ミクの公式サイトにある、
『初音ミク』の歌声は、80年代から最新まで多彩なアイドル・ポップスを中心に、さまざまなポップ・ソング?バラード・ソングを歌い上げ、またキュートな声によるアニメソングなども得意としています。彼女の声質はとてもチャーミングで、伸びやかに天まで昇るような高音域、清楚で可憐な中高音域がとても魅力的。まるで可愛らしいアイドル歌手を、自宅スタジオでプロデュースしているかのような感覚を味わえるでしょう。
の部分と酷似していたのが問題らしく、削除依頼が出されたらしい。自分も知らなかったのだけど、Wikipediaの文章はGFDL(著作権を放棄して広く利用しやすくするというルール)に従ったものでなくてはならないようなのだが、Wikipediaの初音ミクの説明は公式サイトの紹介を引用した宣伝文句に近く、公平性にかける(たとえば、"伸びやかに天まで昇る"や"清楚で可憐"といった表現は主観的すぎる)。また、文章が似ているため著作権侵害の恐れがある。とまあ、そんなことが問題視されているようだ。
で、クリプトンの伊藤氏が著作者としてオッケーしようとしたものの、身元確認ができなかったため失敗。結局、次のような文章をWikipediaにポスト。
クリプトン伊藤です。私としては現状通りに「保留」するのが望ましいと思っておりますが、そうするためには「弊社の当該著作物をGFDLにする」ことが条件になってしまう様です。それは後々にどんな影響が出てくるのか現状では判断できかねますますので、非常に不本意ではございますが、いったん削除いただいた後に、早期復旧いただくという方向で進めていただくのが良いと思います。
要するに、許可することは公式サイトの文章をGFDL化することであり、そこにどんなリスクがあるのかわからない。よって、やはり最初から初音ミクの項目を作り直す方向で、ということのようだ。
ちなみに、Wikipediaの話し合いでは、うまいことちょろーんと変えて対応しようとか、ここは白紙に戻して作りなおそうといった意見のほかに、初音ミクってのはボーカロイドのライブラリに過ぎないわけだから、わかわざ項目を立てる必要はないのでは、なんていう意見も。成り行き的には、白紙に戻して作り直しの方向みたいだが、いやーWikipediaも大変だなぁ。
>Wikipediaの初音ミクに関するノート
クリプトンの公式ブログより
>「初音ミク」Wikipedia項目削除依頼が上がっている件に関して
