>ピアプロ開発者ブログ「伊藤です、1周年お礼と今後」より
特に、商用利用に関する仕組みは、ムーブメントに冷や水を浴びせることになりはしないかと、随分躊躇しました。でも・・・公式である我々がイニシアチブを取らないと色んなものが世に出ていかないです。なので、2年目を迎える今月より、開発した仕組みを徐々にリリースしてみたいと思います。
▽そして…
>ピアプロ開発者ブログ「頒布物の利用申請機能(ピアプロリンク)を公開しました」
そもそもこの案件は、2008年6月30日にBumpyうるし氏がピアプロで「作品を一般流通に乗せるコラボ」を発足したことに端を発し、そこで伊藤社長とのディスカッションがもたれていたもので、ボーカロイドキャラクタを使用する同人誌等の有料はんぷ物をいかにクリプトン社が公認していくか、そしてまたロイヤリティーの支払いをいかにスムーズに喚起させるかという部分での落としどころを探っていたもの。これまで同人誌等は、キャラクターの版権をもつ企業にとって「基本は×だが黙認」という立場が一般的だが、これを「基本OKで公認(の黙認)」という一歩進んだ関係へと発展させることが目的とされているようだ。
実際に提示されたシステムだが、申請対象となるはんぷ物は、CD、印刷物、プログラム(ゲーム)、その他となっており、すべての手続きはピアプロ内で完了するようになっている。具体的には、自分のIDで有料はんぷ物のタイトルと表紙やパッケージイメージを登録すると、唯一無二のQRコードが生成されるので、これ商品に貼り付けるだけとなっている。またロイヤリティーについては、いまのところ「申請料金はかかりませんが、利益が出たときは売上げの一部をピアプロ運営費に寄付いただけるようお願いします。」と記載。「利益の何パーセント」といった具体的金額は示されていないが、このあたりは今後の成り行き次第というところか。その他、申請した制作物は1部をクリプトン社に送る必要もあるようだ。
というわけで、多くの同人作家にとっては、これで(一応)正々堂々と販売できるとあって歓迎されるものと思われる。また、ピアプロへ登録は、自然と宣伝活動にもなりそう(中見できるとよいでつな^^)。ただし、逆に、同人活動がキャラクターを盛り立てているのだから無粋なことをしないでほしい、管理されたくない、"公認の黙認"というのが微妙、ロイヤリティーの支払いへの不安、キャラクターの利用規定に反する作品を作っている、という立場の人も少なからずおり、より多くの人に受け入れてもらうためには、さらなる啓蒙および調整などのデリケートな舵取りが必要のようだ。
というわけでついにスタート。関係者乙!
QRコードの貼り付けイメージ

スタート
>ピアプロ
▽ピアプロにログインして右の「設定変更」をクリックすると

▽一番下に「頒布物の利用申請(ベータ版)」リンクがあるのでクリック

▽規約を読んで同意

▽はんぷ物の選択

▽タイトル等の記入

▽記入の確認

▽受付完了

▽QRコード取得

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