ミクさん特集のコーナー☆ 「DAILY YOMIURI」という読売新聞の英字版の2012/11/09に香港のコンサートレポが載るそうです。こちらは電子版なのですが、URLは明日わかるそうなので、わかったらまたお知らせしますね。 bit.ly/9IK9GA
— laboptonさん (@labopton) 11月 8, 2012
「日本に学べ:世界を制するターコイズ(青緑色)の髪のアイドル」>DAILY YOMIURI ONLINE「LOOKING EAST / Turquoise-haired idol rules the world」

初音ミクは、10月2日に香港で「ライブ」デビューを成し遂げた。初音ミクとは、札幌のクリプトン社が2007年にリリースしたソフトウェア製品の名称だ。これはボーカロイドといって、ユーザーが作曲した歌を歌ってくれるソフトである。初音ミクはまた、バーチャルアイドルとして、世界でもっとも名声を得た「歌手」の名前でもある。
初音ミクは世界中のコスプレイヤーの間にも広まった。私が2008年に撮影した写真には、すでに初音ミクのコスプレイヤーが多数いて、衝撃を受けた覚えがある。アニメキャラクターではないにもかかわらず、初音は最も人気のコスプレテーマとなっている。
数多くの初音の楽曲がネットにアップされた。動画の作り手は、このターコイズの髪を持つアイドルのビデオクリップを公開した。音と映像のコラボレーションは、やがて大きなうねりとなってサイバースペースにあふれることとなった。
インターネットのブロードバンド化にともない、21世紀になってアニメの影響は地球規模で広がっている。初音の人気は、こうしたアニメの動向の延長にある。
彼女の最初の公式ライブステージは、2010年3月に東京お台場のライブハウスで催された。ステージ上のスクリーンに、モーションキャプチャーされた初音の3Dイメージが投影された。彼女の歌とダンスは、人間のバックバンドのパフォーマンスとあいまって、完璧なショウを作り上げた。このイベントはものすごい反響となり、私の周辺でもたびたびホットな話題となった。
残念なことに、私はこのショウを生で見られなかった。そしてビデオ映像をながめては、ライブを観たい気持ちを高めてきた。初音のライブは、札幌、ロサンゼルス、そして東京でも再演されたが、悲しいかな、私はそれらのいずれにも参加できなかった。しかしこの10月、私はとうとう香港で初音ライブを観ることができた。
香港のイベントでは、収容数3000人のKITEC Star Hallで1日に2回のショウが開催された。ナイトショウは完売し、デイタイムイベントは座席の90%がふさがった。台湾で開催された初音ライブショウも、大成功だった。
百聞は一見にしかずとはこのことだ。私はビデオを何度も見てきたが、ライブの感動とはくらべものにならない。パフォーマンスは私がこれまでに見たこともないようなものだった。観客は、現実のバンドのコンサートと同じように反応していた。
新ジャンルの出現は、いつでも賞賛と批判を巻き起こす。ピカソが最初に「アヴィニョンの娘たち」を発表したとき、キュビスムの誕生を賞賛した人は、どれだけいたことか。
人々が新しい何かを目にしたとき、「なんだこれ…」と思うのは正直な反応だろう。しかしこうした反応もいつか変わっていく。
最も残念なのは、未知のジャンルを完全に否定することだ。新しいものを全面的に受け入れる必要はない。だが、たとえば「バーチャルアイドルのライブパフォーマンスなんてダメに決まってる」などと、すべて切り捨ててしまうのは非常に残念なことである。
いまや音楽界では、プログラム処理されたボーカルや楽器の音を使ったライブも一般的になっており、将来的にはボーカリストとしてバーチャルアイドルを使うことも素晴らしいプロジェクトになると私は思う。それは良い悪いという問題ではなく、イベントを実際に目撃した観客の反応こそが評価されるべきである。
初音のショウは、日本の創造力が生み出したものだ。この革新を世界中の人々が支持していることを、日本人は誇りに思うべきだろう。
櫻井孝昌のツイッターはこちら: http://twitter.com/sakuraitakamasa
櫻井はコンテンツプロデューサーである。「ポップカルチャー外交」のために多数のイベントやセミナーに参加している。
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