初音ミクみく

VOCALOIDに何気に関連しそうな情報をまったり収集していたアーカイブサイト!

出た!海外サイトに長文の初音ミク記事1…「The Atlantic」

情報によればこのところ、海外サイトにて長文の初音ミク記事がいくつか掲載され話題になっているとのこと。その1つ目は、1857年創刊という老舗アメリカ雑誌「The Atlantic」「誰もがホログラフィックポップスターになることができる国、日本」という記事だが、こちらは、3103net氏がすでにツイートした翻訳文をtogetterにまとめているそうなので、興味ある人はチェックしてみて^^

3103net氏による訳はこちら
togetter「”誰もがホログラフィックポップスターになることができる国、日本”をつぶやいてみた」

The Atlanticの実際の記事はこちら(2012年10月22日公開)
The Atlantic「In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star」

The Atlantic
「The Atlantic」という雑誌について
朝日新聞「153年の老舗雑誌「Atlantic」、デジタル強化で勢い復活」

関連ページ
初音ミクが「革命」だとほめちぎっている英文記事があるらしい件
「The Sound of the Future」という長文レポートが翻訳されているらしい件
海外でホログラムを使用したパフォーマンスが話題になっているらしい件
トゥパックがらみの動画記事にも初音ミクが取り上げられているらしい件
ロサンゼルス・タイムズ が初音ミク現象を大々的に伝えているらしい件 twitterを見る [初音ミク-音楽] 2012/10/31(水) 09:03:57 | ニュース | コメント:2

おーw
懐かしい記事がww
大分前に読んだなー。
  1. 2012/10/31(水) 11:14:52 |
  2. URL |
  3. どこかのミク #ImRkbPPI
  4. [ 編集]

記事「In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star」 の意訳

一文が偉れ~長げ~英文・・・を意訳してみた。こういう長文のクセのある文章って、訳してみると頭の中でかえって日本語の方の表現とか言葉のデータベース検索が忙しいのを体感する・・・。(上のリンク先のツィッターはまず読まずに自力で翻訳。↓こんな感じでどうかな。誤訳あるかも。 ^^;)

※長いよ。
-------------------------------------

誰でもホログラムポップスターになれる国・日本 【初音ミクみく版・完成版】


初音ミクは現実の存在ではない。しかし(日曜大工ならぬ)日曜アーティストやミュージシャン、動画作家らが集うコミュニティの存在がミクを世界へと羽ばたかせた。そしてミクは一躍世界中のポップファンの象徴にまでなることができたのである。さる8月、東京の中心部からほど離れたアリーナに何百という人が、実在しないその人物の生誕の日に日本中から集まった。青緑色の髪を持つシンガーで日本国内において最も有名なエンターテナーである初音ミクは、アニメーションで描かれたキャラクターであるにも関わらず、5周年目を向かえ、それを祝う観客たちはこのオールナイト・イベントを特別な思いで迎えた。ミクのイラストを車体に貼ったボックス・カーが会場外の駐車場に並んで止まり、熱狂的なファンたち(ミクの格好に着飾ったファンも多い)はミクへのバースデー・メッセージを書き残した。メイン・コンソールではDJがターンテーブルを回して哀愁漂うバラード曲から攻撃的なダブステップに至るまで、通してミクの歌声をフィーチャーして会場を一つに束ねた。

列を成して上下に飛び跳ねる人の何人かはさらにノリのいいチューンサウンドになる様に引き立てて「場」を創った様に感じる。絵として描かれた少女をアイコンとしながらポップカルチャーの創造を担う、趣味で力を振るうミュージシャン、アーティスト、動画作家、ライターらが集うコミュニティでの創作活動がなされることで輝きを増し登り詰め、育てられていった歌唱合成ソフトウェア"VOCALOID"の「初音ミク」の生誕を観客たちは祝福しているのである。実在しない存在を受け入れるファン、YouTubeに似た形のミュージックビデオの制作投稿環境、イラストで計算されたデザインに描かれたポップスターの姿、さらに企業にマネーをもたらすソーシャルネットワークが融合することにより、これまで5年間にわたって日本は世界規模にまで広がったネットクリエイター創作文化を通じて次世代型創作環境のあり方についてそのビジョンを世界に発信している。

ヤマハ株式会社は2000年代初めからVOCALOID(ボーカルとアンドロイドを合わせた呼称)を開発し、2004年に最初の量産型ソフトウェアの生産に漕ぎつけた。カーソルを使ってユーザーが歌詞を入力しメロディをエディットしてやればユーザーの思うままどんな歌でも歌声を生成するソフトだ。2007年になると日本企業のクリプトン・フューチャー・メディアが"キャラクター・ボーカル・シリーズ"の一環として最初にリリースしたのが初音ミクである。ちょうどVOCALOIDアプリケーションがバージョンアップを果たした時期にあたるが、その最新デジタル・ボイスにはアニメ・キャラクターの声こそふさわしいということになったのである。爆発的に売れたことで歌声合成ソフトの需要がはっきりしたものの、会社は冒頭から心配を抱え続けることとなった。

日本のビジネスにおいては飛び抜けた成功を収めたキュートなキャラクターは(ハローキティやピカチューの大成功ぶりは言うに及ばず)たくさんあるが、初音ミクの世界的なヒットは全く異質な様相を呈している。
クリプトン社はこのキャラクターについて最小限の情報しか設定を設けず、ユーザーが望むまま初音ミクを自由に解釈できる余地を残した。日本の動画共有サイト「ニコニコ動画」は、ユーザーがオリジナル曲を投稿すると別のユーザーがそれぞれキャラクターに独自の派生要素を加えたイラストや動画を当てて投稿することが同時多発的にたびたび起こるなど、VOCALOIDの創作において中心軸的な存在となっている。ミクが誕生した日に合わせてファンは公式発表のデザインに手を加えて描いており、小さな子供の様に可愛らしいもの、胸の豊かな大人びたもの、果ては頭蓋骨を抱いたゴシック風のものなどを含め他にも様々なミクを表現している。

オタク文化のファンたちが買い求める自主制作コミック、オマージュ作品、アート作品には全て公式キャラクターか、公認の権利を取れているものか、あるいはそうでないものかを判別可能な、彼らの中で自主的に定めた規定が設けられており、日本ではここ何年にも渡りよく目にするファンの間での慣例だ。マンガファンが自ら元の作品を真似て作品を創るコミックの起源は、日本では権利許諾制度がしかれる以前、第二次世界大戦よりも前から「同人」と呼ばれる文化が存在しており、オタク文化評論家の玉川博章氏は、彼のエッセイの中で「コミックマーケットはオタク文化にとって自己表現の場」と語っている。1975年にコミケの大会がスタートし、年二回、8月に一度と12月に一度、アマチュア創作家たちが自主的に各方面へ働きかけ場を提供している。コミケやそれと同等規模の大きな集会には最近、玉川氏が「真似ることが主流だった『同人』文化は・・・プロの仕事かと見まごう」と語る、いま最も注目される商品を生み出している媒体がある。自分の音楽に初音ミクを使った時代を先取りするミュージシャンたちがコミケなどの大会でCDを販売すれば、イベントというイベントで強力な集客を結びつけている「VOCALOID」である。

クリプトン社の制作する製品は同人クリエイターのコミュニティにおいていまだ衰えず幅広く用いられていながら、いまもなお最も時代を先導する売れ筋の商品である。VOCALOIDアプリケーションはオリジナル音楽のレコーディングに特化した製品であるが、初音ミクにあっては特にその魅力に魅了され、オリジナルのイラストやマンガで思い切ったデザインに変えてミクを描いてみたいと思っているアーティスト(絵師)もいる。VOCALOIDのキャラクターを使ってミュージック・ビデオを制作することをファンは認められており、コンピュータ・プログラムであるミクは本来のプログラムの存在から離れた波及現象が見られる様になってきている。クリプトン社は、VOCALOID関連をリサーチしているアレックス・レビット(Alex Leavitt)氏が2011年の"The South by Southwest(SXSW2011)"でのプレゼンテーションで語ったところによれば、「ユーザーが初音ミクの公式イラストや思うままに形を変えたイラストを使う上で」許可する制度「ピアプロ・キャラクター・ライセンス、という」クリエイティブ・コモンがあり、この再利用のシステムで積極的にサポートしている。彼は、誰でもしたい様にできる自由がありながらミクのイメージが幅を持ちながら一定に定まっている、初音ミクを取り巻く現象は「オープン・ソース・カルチャー」の最たる事例だ、と強調した。

まさにこのユニークなキャラクターライセンスの設定で、クリプトン社はVOCALOIDからソフトウェアの販売を超えた利益獲得の可能性を感じ取っていた。初音ミクとそれ以降のVOCALOIDキャラクターは、トヨタのCM、カラオケチェーン、さらにごく最近ではコンビニエンス・ストアのファミリーマートにおいて、ミクの「顔」で一ヶ月にわたり客が大挙して各店舗へ押し寄せる騒ぎとなった「初音ミク生誕5周年記念」の祝賀イベントを見るにつけ、広告に起用されればありとあらゆる商品の差別化を図る「人気者」となっていることが見て取れる。

ピアプロ・ライセンスは、ユーザーにクリプトン社のVOCALOIDキャラクターを自由に変えて扱える権利を与えていくには違いないが、レヴィット氏が言うには、「クリエイターがそれぞれ他者と金銭的な利益を目指したプロジェクトでコラボレーションする際にクリプトン社の権利管理下で作業できる」のは商業的な利用に対応するためだ。この契約システムが音楽制作の領域においても良好に機能した結果、VOCALOIDを使ったコンピレーションCDが日本のオリコンチャートで1位を獲得し脚光を浴びたのに合わせて、SupercellやLivetuneの様なVOCALOIDの使い手であるアーティスト(二者とも最も早い段階から音楽制作にこのソフトウェアを導入している)が新しくリリースしたCDが、「マンフォード・アンド・ソンズ(Mumford And Sons')」でのこの最新CDの売上額で、最大手レコードストアの最高の売上額を出したCDと並ぶと言われるほどの額の収益を生んでいる。今年早々には、Livetuneが超豪速球の投げ球として放ち、初音ミクの代表曲にもなった「Tell Your World」がグーグル・クロームのCMに登場した。日本のiTunesチャートであっという間にトップの座を獲得してみせた曲だ。

動画リンク:
Google Chrome: Hatsune Miku (初音ミク)
http://www.youtube.com/watch?v=MGt25mv4-2Q

それ以上にこの5分間のCM(上記のリンク)は短くまとめられたシーンの中で、クリエイターが自分自身のものとして音楽に、またはビジュアルに、ミクを登場させ人々がそれを見るからこそ、初音ミクやVOCALOID文化の需給が成り立っていることを実に見事に描ききっている(そしてもちろんグーグルの本領はそう利用されるところにある)。このVOCALOIDの現象はまさに全ての物事に対して活性を高めるための重要な示唆を投げかけている。

「音楽がそれ以外のところまで拡がっていくのがすごくいい」とVOCALOIDの作曲家・mus.hiba(むしば)氏はいう。「ネットに曲を投稿しさえすれば、いろんな人たちが自分でその曲を歌った動画を投稿し始めたりするんです。中にはそのうち誰もが知っている有名PVになるオリジナルの動画もある」。

実名を伏せ、誰に求められるでもなく自分自身にプロデューサー名をつけて作品を発表している、この東京を拠点に活躍するプロデューサーは、CD店やコンビニエンス・ストアでは全く仕事の痕跡を目にすることのない、VOCALOIDのコミュニティから熱烈に支持されて活動し続けるアーティストのうちの一人だ。mus.hiba氏が、彼自身が経験しているところではツィッターをしながら作業したりピアプロの交流サイトで創作活動をやり取りしたりしている、と証言する様に、ネットで自分のオリジナル作品を創りながら、ネットを通じてすっかりVOCALOIDのファンになった誰かとコラボレーションすることで、こうしたクリエイターたちは「クリエイター」としての地位が固まる。キャラクターが生き続けるための基礎としてアマチュア同士で作業分担しながら、複数で創作を進めオリジナル作品を生んでいく土台に、「同人」文化に通じた世界があり、相手となる控えピッチャーを状況に応じて取り替えながら組んでいくのがこのVOCALOIDの創作文化である。

クリエイターたちは初音ミクの誕生日と同様に互いの協力を取り付けてその日を迎えるイベントがある。公式に「Voc@loid M@ster」と呼ばれている、日本で最大のVOCALOID関連の集会で年4回集まってなされるのがそのイベントだ。会場には実に幅広い音楽スタイルを持つ人々が姿を見せる。ある空間の一角でアーティストたちが超高速ポップからVOCALOID曲の前衛であるデスメタルに至るまで幅広いジャンルの自主制作CDを販売している。

8月のダンス大会では、VOCALOIDキャラクターたちがフィーチャリングされたファンの制作によるMV(ニコニコ動画で公開のものが最も多い)が前面に押し出され、DJはロックの曲をVOCALOIDテクノにアレンジして盛り上げを後押しした。ある男性出演者はファミリーマート・初音ミクCMのジングルをリミックスし、スクラッチが賑やかなポップナンバーを演奏した。観衆の盛り上がりは最高潮に達した。

VOCALOIDは西側諸国全域を覆いすっぽりと包み込んで潮流となっている点が興味深い。小さくも活発な西側各国のファンコミュニティ・サイトもネット上に存在し、そこでファンが海外へ新しいVOCALOID曲やCDの新情報を告知したり、自分たちが創ったオリジナル作品を掲載している。初音ミクは2011年に開催されたロサンゼルス・ライブの公演でさえも観客らにチケットを完売させた。今年初めには雑誌「ロサンゼルス・タイムス」でも初音ミクの曲をマーガレット・ワップラー(Margaret Wappler)氏がカバーした旨の記事をコーチェラ・トゥパック(Coachella Tupac)氏が書くなど、このホログラムのポップスターは少し先の未来を走っていながら実にたくさんの人が「初音ミク」を知っている。具体的な数字を言えば少なくとも8,600万人の人々が、あるいはそれと気づかずに聴いてる人は実はそれ以上いるかもしれない数の人々が、世界中の至る所で初音ミクを聴いている。それというのは、初音ミクの曲の中でも最もうんざりする程耳にする「Nyan Cat」の曲も、VOCALOIDアプリケーションが「歌声」を提供しているからだ。

ミクの生まれ故郷である日本国内では、初音ミクやVOCALOIDは遺伝子レベルで起きていることの様にとにかく隅々まで知れ渡っている。11月には、初音ミクは著名な日本のシンセサイザー奏者兼作曲家の冨田勲氏と日本フィルハーモニック・オーケストラとの共演でコンサートを行う。他の日本のポップカルチャーの基礎固めになるだろうことは言うまでもなく、ファンはVOCALOIDをアバターとして非常にたくさんの結びつきを生み、そのファンの勢いは巨大なマーケットへと変貌を遂げつつある。

「この現象には人気が増していくだけの理由があるんでしょうね」とmus.hiba氏は語る。「ジャンルがどれかということも気にしなくていいし、聴き手の人たちはキャラクターを含めて感じるものがあるから歌を受け入れて聴いてくれているんです。」

-了-


【翻訳にあったての参考資料】

トゥパックがらみの動画記事にも初音ミクが取り上げられているらしい件
http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-11762.html

「Music Alliance Pact October 2012」にmus.hiba氏の雪歌ユフ曲が収録
http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-13356.html

mus.hiba(むしば)’s Newest Tweets
ttp://favstar.fm/users/baaaaba/recent

The South by Southwest
ttp://www.sxsw.com/

Research on Hatsune Miku and the Vocaloid Phenomenon(初音ミクとボーカロイド現象の研究)
ttp://alexleavitt.com/vocaloid/

South by Southwest 2011 Presentation [PDF]
ttp://alexleavitt.com/media/sxsw2012-future15-miku-alexleavitt.pdf

SXSW INTERACTIVE Feed
ttp://rebarbativeness2.rssing.com/chan-1738624/all_p2.html

Hyatt Regency Austin - SXSW Schedule
ttp://schedule.sxsw.com/2012/

The Open-Source Cult(ure) of Hatsune Miku ※SXWS2012のスケジュールから
ttp://austin2012.sched.org/event/84bee39a3991ba75572441fc6ebdf138

-------------------------------------
訳は独自のルールに則って日本語を充てております。英語得意では無いんですが^^;
記事の内容は「日本ではボーカロイドを巡って何が起こっているのか?」ということをなるべく正確に伝えようとしていることがよく感じられる内容と思った。
ところで英語の原文に出てくる"86 million"の"86"という数字の意味には(http://www.websaru.info/86.html によれば)「削除,消去,廃棄するの意味,eight-sixと綴られる」とあり、なにやらかつてのミクのYoutube削除騒動と絡んでいるような。というのは考えすぎか?(いや、たぶんそうだな!)つまり「8,600万人」という数字は実はどこかのデータから引用というよりも、そうした意味合いに引っ掛けての表現だろうと勝手に思ってみる。

追記 : 一応全部終わった段階で上リンクのツィッターの翻訳と比べてみたら誤訳箇所見つかって修整 (TT)
"South by Southwest"って毎年開催するイベントがあったのね・・・とか、"Tokyo-based"が「東京を拠点とする」という意味とか・・・知らなかった。&リサーチ不足だった。
"South by Southwest 2011 Presentation [PDF]"←このPDFは面白かった。NHKの「ニュース深読み」の場面やらカラオケ「LIVE DAM」ののぼりやらの映像あり。イベントのプレゼンテーションで使ったスライドかも知れません。でもこのPDF、ttp://alexleavitt.com/vocaloid/のページのダウンロードボタンではちゃんと2011年になっているなのにDLした結果のPDFはなぜか2012年となっている。2012年も同じ内容のプレゼンしたとかで2011年版のを流用&増強して使ったのかな?と思ったらどうも正解かも。
SXWS2011でのプレゼンのタイトルは"Open-Source Culture and the Cult of Hatsune Miku"(Alex Leavitt, USC Annenberg)、SXWS2012は"The Open-Source Cult(ure) of Hatsune Miku"として発表されたものの様です。
  1. 2012/11/05(月) 20:43:42 |
  2. URL |
  3. どこかの翻訳のミク #7vnuB6ko
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する