>月刊クラシック音楽探偵事務所「大河ドラマ「平清盛」音楽制作メモ」
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□遊びをせんとや
(略)
ちなみに、このメロディ、「初音ミク」というヴォーカロイド(歌声をサンプリングし日本語で歌を歌わせることが出来るソフト)で試作を重ねて作成している。
もともと「歌詞を歌わせる」ことが目的のソフトなので、こういう「歌」の作曲には向いているのだが、平安時代の「今様」をコンピュータのヴォーカロイドで歌わせる…というのは、考えてみれば結構不思議な組み合わせと言えなくもない。
実は、彼女に本番の劇中歌およびテーマ曲を歌わせることも考えていたのだが、最終的には「すべて生音で」という原則もからんで採用にならなかった。テーマ曲の最後に聞こえる歌声が「初音ミクっぽい」のはそのせいだが・・・ちょっぴり残念ではある。
(もし実現していたら、タルカス以上にネットの話題を集めたかも知れない)
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>大河ドラマ「平清盛」「よくある質問」
Q. 舞子が歌っていたのは、どのような歌ですか?
今様(いまよう)という平安時代後期に流行した歌です。
メロディは現存していないので、音楽を担当している吉松さんが、雅楽(ががく)の香りを残しつつ、分かりやすくシンプルでありながら、微妙なゆらぎを持ち、繰り返しドラマの中で聴かされても飽きないものを目指して作曲しました。
詞は「遊びをせんとや 生まれけむ 戯れせんとや 生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば 我が身さへこそ ゆるがるれ」です。
意味についてはいくつかの解釈がありますが、このドラマでは「子どもが遊ぶときは、時の経つのも忘れて、夢中になる。子どもが遊ぶみたいに、夢中で生きたい」という意味で歌っております。
>吉松隆交響曲工房
>wikipedia「吉松隆」
>wikipedia「平清盛 (NHK大河ドラマ)」
>大河ドラマ「平清盛」

関連ページ
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