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2007年 10月 15日
10月14日のテレビ放映に関しましてご報告とお詫び
いつも本ブログ、弊社のDTM関連製品をご愛顧いただき本当にありがとうございます。遅ればせながら、本ブログでご挨拶させていただきます。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表の伊藤と申します。いつもブログをご覧いただき、また数々のポジティブなメッセージを多数お寄せいただき、出来る限りメッセージには私も目を通させていただいておりますが、一ソフト会社のブログにも関らず、こんなにも多くの反響を頂いていることに驚き、いつも励まされております。本当にありがとうございます。
さて10/14日放送のTBS様「アッコにおまかせ」内のコーナー"教えて!ルーキーワード"にて、「初音ミク」という"言葉"をピックアップいただきましたので、弊社社員が事前に弊社側で用意した原稿を元にコメントさせていただきました。また、mixiコミュニティを運営されているtask様には、局側で出演依頼の上ご協力いただいておりましたので、コミュニティ内における「初音ミク」の拡がりについてのお話しを放送いただけるものと思っておりました。
しかし、フタを空けると、こちら側で伝えたかったコメントの代わりに、取材時に制作サイドに誘導されて発したコメントが使われる始末。また「初音ミク」の本領を発揮する歌声が殆ど紹介されないという、本当に残念な内容。。。放送内容から明らかな様に、番組制作された方は「初音ミク」及びVOCALOID製品が何であるか?CGMに及ぼすインパクト(更に言うと、プロシューマ層が織り成すピアプロダクションやらR/W可能なメディアに対する新たな広告モデルの萌芽など言い出したらキリがありませんが)について、当初から"興味がなかった"し"愛着もなかった"のだと思います。むろん、今回の放送について、番組制作サイドに問題はあったと思います。※この件につきましては、後日まとめまして本ブログにて報告いたします。
けれどもその一方で、"良い製品なのだから良く放送されないわけがない"という弊社サイドの驕りもあったと思います。実のところ、ユーザの皆様が「初音ミク」を心底愛し、その可能性に着目されているのと同じくらいに、マスコミの方々も「同じ体験」をされた上で弊社に取材オファーをしているものだと勝手に誤解していました。責められるべきはそれを見抜けなかった弊社の側にあると思います。計らずもマスコミに対する認識の甘さが露呈する形となってしまいました。大変恥ずかしく、番組収録にご協力いただいた皆様、そして「初音ミク」をご愛顧いただいているユーザの皆様には、大変に不快な思いをさせてしまいましたこと、ここに深くお詫び申し上げます。
なお、今回TBS様の取材にご協力された、task様、Bong-G様には大変感謝をしております。アキバカルチャーに対して色々と批判はあるかもしれませんが、人々の表現に制約はあってはならないと考えてます。どんな文化・芸術活動であれ、その人がどんな人種なのか、その人がどこに住んでいるのか、そういうことを一切抜きにして発表できる自由な場がネットの中にあると思います。誤解を恐れずに言うと、我々特に日本人は"否定"の代わりに"包含"していく知恵を持っているのだと思います。どうかご理解いただきたくお願い申し上げます。
今後は社員一同認識を改め、より一層慎重に、ユーザの皆様が気持ちよく製品を活用・発表できるような「土壌造り」を進めていきたいと思います。それは決してVOCALOID製品を多発するとか、そういうレベルの話ではなくて、DTM更にはCGMの未来に資する、ユーザの皆様が普通に創造力を発揮し、それを認め合い、ピアプロダクションを加速するような。。。良い機会ですので、本ブログを通じてユーザの皆様と前向きのアイディアが共有できれば嬉しく思います。今後ともクリプトン・フューチャー・メディア株式会社をご愛顧いただけますよう、社員を代表してお願い申し上げます。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役 伊藤博之
以下コメントより引用
10月15日 14:53のAnonymous様をはじめ多くの方々にご指摘いただいた顔文字の件、陳謝を強意する意図で用いておりましたが、ご指摘の通り謝罪文の中では不適切でした。あらためましてお詫びしますとともに、打ち消し線にて訂正させていただきました。
また数多くのコメントをいただき誠にありがとうございます。(陳謝) 一人一人の方に返答差し上げたいのは山々なのですが、時間の都合なかなか叶わないことご容赦ください。今日中に何らかのリアクション返したいと思います。ありがとうございます。
クリプトンの伊藤です。本当に数多くのコメントを頂戴し誠にありがとうございます。(陳謝) 回答させていただきたいのは山々ですが、それができずご容赦ください。取り急ぎ、質問としていただいておりますコメントに回答させていただきます。
10月15日17:36の日々之精進也さま
> これは御社のユーザーを一介のTV局が愚弄したことになるのです。
> その辺りはどうお考えなんでしょうか
弊社のユーザのみならず、その番組を見ていた全視聴者を愚弄したと言えます。なぜならば、今回の放送は、担当ディレクタによる明らかな"誘導"が認められます。取材の趣旨(少なくとも出演者がコミットしていた範囲での趣旨)を担当ディレクタの判断で編集し、出演者の了解を取ることもなく(取材趣旨を歪曲した形で)放送した、という意味で視聴者全員を愚弄したと言えると思います。現在、担当ディレクタより弊社宛てに文章による連絡を待っている状態です。誠意ある対応を望んでおりますが、対応によっては、本件が和田アキ子様という大物歌手が看板を背負っている番組で起きたということを、TBS側に厳重に受け止めていただくための行動も必要かもしれません。でも出来るだけ冷静に対処するつもりです。
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10月15日18:46のAnonymousさま
> 12月にリリースされる新商品を始めとして今後の売り上げにも
> 少なからず響いてくるかと思います。
> 局に対して強く抗議するとともに番組責任者に対して損害賠償請求も視野に入れた
> 法的対応も検討されてみてはいかがでしょうか。
我々にとって大変に嬉しかったのは、これほどまでユーザの皆様にコメントを戴き、その反響が深夜にも関らずITMedia様のニュースにポストされ、それを受けて本当に多くのブロガーの皆様が、本件放送に対する意見を堂々と述べられたこと、それが更に多数のニュースサイトで取り上げられたこと・・・この驚異的な伝播が放送終了からわずか1日半の間に波紋の様に拡がりいまやネットの話題の中心にさえ居るという事実!正直、放送終了直後は担当の佐々木も私も「やられた!」という落胆が先行し事実認識が出来ずにいました。この放送による影響は?一体どれだけなんだと。ユーザ様はどう思っているのかと。しかし、これだけの渦中に居ながら、私が冷静に居られるのは上に書いたような、「ネット世論」が尋常じゃない規模に膨れあがってきているからに他なりません。
12月にリリースされる新商品は・・・多分大丈夫だと思います!もし売れなかったとしたら、それは番組による影響ではなく、単に製品に魅力がないからだと思います。その時は笑い飛ばしてやってください。けれど、我々は単に面白おかしいウケ狙いの製品を企画制作してはいません。CV02は自信をもって発表できるサプライズな製品になると思います。私は日本のCGMレベルは現状で世界頂点にあると思ってまして、弊社製品はそれを支援するためにあります。同時にこのムーブメントをアジアに世界に向けていくための道筋を付けていくことも弊社のミッションだと自覚しています。
ユーザの皆様、ニュースサイトのご担当者様、ブロガーの皆様、そしてそれらを視聴されているネットの皆様には本当に感謝しています。本件につきまして、引き続きご注目いただけますようお願い申し上げます。(陳謝)
投稿者 伊藤博之 : 2007年10月15日 22:56
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